K.G.B

徒然模型雑記帳

月面に思いを馳せて妄想を具現化した話 【続】

前回のエントリ↓

月面に思いを馳せて妄想を具現化した話 - K.G.B

の続きです。

今回は製作時の奮闘の記録まとめ。

 

製作開始は5/1から

【1日目】

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まずはベースとして上面にズベズダ 1/35 T-90の砲塔+下面にタミヤ 1/35 ティラン5の砲塔を使用。

ちなみにティラン5が赤いのは以前伊原式シリコンバリア剥がしで塗装剥げをやろうと思っていた際の下地色として塗っていたからですね。

下面前方にはグスタフ系の胴体を取り付け。

こういった製作中だったもの・何らかの理由で作らなくなった亡霊達を再び現世に顕現させることが出来るのもミキシングの良いところですね!!(暴論

 

【2日目】

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脚がついてこんな感じに。

設定スケールは使用したベースキットのままで1/35に決定。マシーネン標準スケールは1/20だと思っていますが最近はハセガワや海洋堂ガチャーネン、アクアマリン等1/35インジェクションキットも主流になりつつありますね。お手軽に作れるので好きなスケールです。

ロシア(T-90)+ソ連(ティラン5=T-55)なので横山先生がラフ画のコメントで仰っていた「ソ連の月面着陸船てこうだよね〜」とも雰囲気は合致ということで一人でご満悦

上面のT-90砲塔部分は元々直線主体ですが曲線主体にしたいので、Mk-44やカウツの下腕等マシーネン系のジャンクを外周にベタベタ貼り貼り。

脚の基部はT-55の燃料タンク2個を真ん中で2分割して、4個分を錬成。

フレームはプラ板で作って→プラパイプ製のシリンダーに接続→ジャンクのフレームを介して→1/48エアフィックスの装甲車「ジャッカル」のタイヤで作った接地脚に接続しています。

基本的にはスケールモデル+マシーネン系でまとめていっています。

フィクションではあるけど、そのフィクション度数を薄めて説得力を高めたいので、世界観の違うキャラものやスケールが大きく違うものを出来るだけ使わないようにしています。この後使う画像の後ろに見えてる緑色のランナー=ロッグマックはキャラものだけど、SF3Dからのお家芸ということでヨシ。

 

【3日目】
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上面にパテを盛ったところ。

下面の四脚は元ネタである月面着陸船としては脚の形状=フレーム接合でも良いと思ってたけど、やはり四脚でわしゃわしゃ動く感じにしたいなとボンヤリ思い始めて↓

 

【4日目】

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わしゃわしゃ動きそうな感じに変更!

セガワの1/48アメリカウェポンセットBのALQ-139とかを使ってもう一つ関節を増やしてみました。

 

【5日目】

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上面左側にレーザー的な武装を設置。(元ラフ画にそれらしい形状が描かれています)上下可動+基部で回転して正面側(画像でいうと左側)も向けるようにしています。

ディテール案考えてる=見てる時間が多くなってきたので、何も考えずにデザイン形の決まってる月面PKAをガチャーネンから改造して作り始めるという暴挙を敢行。

そうです。この時点でGW中の完成を目指していたけども、無理だと判断。(判断が遅い

 

【6日目】

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そして先に月面PKAの工作が大体完了!

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ヒートプレスで作り直したキャノピーはデコ部分(?)がもう少し膨らみがあるとベストなんですが、上手くいかずで及第点のものを使用することに。妥協も大事。けどいつかリベンジしてやるぜヒートプレスめ!!

ここまででGW期間中の製作は終了。

 

【ディテール】

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平日の仕事終わりや休日を使って続きをやっていきます。

上面はマシーネンキットのアーマー類やプラスプーン等で曲線主体にしてパテで繋げています。

流用元のT-90や同じロシア戦車のT-72に見られるような中性子放射線防護層っぽいディテールもパテで丸みのある有機的な形状に。

 


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下面の両サイドのレールはガチャーネンのランナーです。(多分SAFS)スライドするスモークディスチャージャーはMk-44の同パーツ。

 

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スプートニク1号風の無線アンテナを生やしてみたところ。

元イラストにもこんなアンテナは無く、つけるか悩んだけど、全体のシルエットを崩して無人機の異形感を形成出来たからヨシ。

その横の薄緑色の棒状の物は、ロシアの装甲車タイガーで見られるようなアンテナで、データリンクアンテナという設定。

グレー色の円形の平たいものは、ジャンクの1/48AT-STの機銃基部のパーツで環境センサーという設定です。

偵察機/探査機という設定なのでこんな感じに上面にアンテナ類を各種設置してます。

オリジナルなので言った者勝ちという事で&こうゆう設定を盛り込むのが楽しい。

 


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で粗方のディテール入れが完了した状態。パイピングを這わせたり、足のフレームにディテールを追加したり。

 

【塗装】

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メカサフ「ライト」を筆塗り。

ミキシングで作ってる時の各種マテリアルが見えてる状態も好きですが、均一な色味で統一されると外観形状が把握出来て一体感が出てやはり良いですね。

 

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で本体の迷彩パターンと色味がFIXした状態。

  • ホワイト=ガルグレー+ホワイト少し
  • グレー=RLM65+グレーバイオレット+ホワイト少し

 

本当言うとココに至るまでに、

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PAK-FAのフェリスカモのようなカラースキームにしたりと合計3回くらい塗装の色味と迷彩パターン失敗してます...。

いやこのまま続ければ悪くなかったかも知れませんが、結局ルナガンスと同じ様なスプリンター迷彩に逃げ落ち着きました。

 

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で塗装とデカール貼りが完了した状態。

脚は上面にソ連戦闘機のランディングギアのようなロシアングリーンを置いてみたのですが結構お気に入り。お洒落は足元から。

スプートニク1号風のアンテナはグローサーフントの月面機ベガのロッドアンテナのようにホワイト+先端を赤にしてみました。(上の画像では写ってないけど

 

ウェザリング

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前回記事に記載の通り、ガッツリ汚しています。

チッピングはファレホのジャーマングレーをドライブラシ用の筆で端部にポンポンと置いて、爪楊枝で余分な塗料をカリカリ剥がして間引いています。

その後に各種エナメル系や油彩、パステル等で汚して...↓

 

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完成と相成りました!

 

横山先生の描く元のラフ画からは途中から離れてしまった部分もありますが、詳細な設定等がある訳ではないので、それはそれで自分の格好良いと思えるものを自由気ままに作れました。

久しぶりのマシーネン系のミキシングという事で凄い楽しかった!

 

長々と最後まで見ていただきありがとうございました。【完】