K.G.B

徒然模型雑記帳

タカラ 1/35 マーシィドッグ レビュー

ボトムズTV本編で一番好きなのが「クメン編」で一番好きなATは「マーシィドッグ」です。

当時から人気があまり無かったというのを聞きましたが、確かにそれを物語るように、プラモとしては当時のキット以外だとガシャプラ(1/60)しか無いんですね。こんなに格好良いのに何故だ...。

 

■タカラ 1/35 マーシィドッグ  レビュー

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本編視聴前の自身の持っていた「ボトムズ」のイメージと合致したのがクメン編で、本編中で一番好きです。

元々持っていたイメージというのが模型で数多くみられているスコープドッグのイメージ=「汚れにまみれた使いこまれた機体」だったので、泥と硝煙と熱にまみれた戦争映画のようなクメン編=「ボトムズ」という印象が合致したのが要因かと。

逆に本編視聴開始して最初のウド編が近未来感のある治安の悪い街で腐敗した治安警察と世紀末ヒャッハーな暴走族が出てきたのには上述のイメージと印象がかけ離れていてびっくりしました。ジャンクからATを組み上げたりするところから、「主人公の乗る機体自体が特別な1機とかではなく、この世界ではありふれた量産された機体である」というのは如実に分かりました。

あとは、重厚なクメン編のストーリーの中でもウド編ではキリコから冷たくあしらわれていた印象があったけど仲間とまで言われる事になる底抜けに明るいゴウト・バニラ・ココナの3人組。頼もしいアッセンブルEX10のルシャッコ・ポタリア・キデーラの傭兵仲間達と憎らしいけど愛すべき指揮官カン・ユー。そして苦悩するライバルのイプシロンに、迷い葛藤するフィアナ。と魅力的なキャラクター達が多いのも理由です。

TVシリーズを通して見た今となっては全てひっくるめて「ボトムズ」という作品・世界観を形成していると思っていますがやはりクメン編はストーリーと登場人物・ATの格好良さが全て相まって格別です。

本編についての感想は書き出すと長くなりそうなのでこの辺で。(既に長い

 

□仮組み

前回のスコープドッグⅡでは直ぐに改修作業をしてしまっていたので、元キット状態を記録の為にもひとまず仮組み。

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SNSやネットでも言われていますが、タカラの1/35SAKシリーズは30年以上前のキットでも個々のパーツ単位の出来は本当に素晴らしいと思います。

 

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各パーツのエッジもパリっとしているし、顔なんかは本当にイケメン。

 

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同タカラのスコープドッグと比べて見ると膝アーマーの大きさとか良いバランスになってますね。脚のサイドに斜めについたグライディングホイールの意匠が素敵。

 

組んでみて思ったのは、基本的に間接部は挟み込みの可動が多々なのですが、嵌合具合が絶妙というか、接着しなくてもカチっと嵌まる箇所も多く驚きました。

ただそのカチっと感がキツさ・渋さでもあり、いざ動かし過ぎるとねじ切れてしまいそうな気もします。

当時の少年たちが関節が千切れて悲しむ情景が浮かびます。(自身も別のプラモで経験あり)

 

あと、上半身のAランナーて基本形状も一緒だし通常のスコープドッグと共通なのかと思っていたら金型が改修されてるんですかね。スコープドッグでは腰のサイドにレッドショルダーカスタムの武装取付用に開口があったけどマーシィでは無くなってました。(ランナータグも「マーシィドッグ」の記載ですし) 

 

キットの気になるところとしては、基本的には以前製作したスコープドッグⅡ同様で、

○上腕の長さ

○肩関節の胴体からの距離が離れている

○腰の上下の寸詰まり感

○腹部前面装甲の傾斜部の角度がキツい

○脚(股関節)の角度

○手が大きい

○脚スリッパの幅が広い

といったところ。

※35年選手のキットなのでネットで検索すると、たくさんのブログ等で改修箇所が明記されているので大いに参考にさせてもらってます。

 

と言いつつ、仮組みの画像見てたらキットままの状態も格好良く見えてきました。

ですが、今回も作りたいイメージがあるのでそれを目指して、当時の少年たちと同様の情熱・リビドーを持って、大人の財力と知識とマテリアルでもって作っていきたいと思います。