GW前にネットで見つけたこの本を買って読んでおりました。
昨年2019年にNASAの月面着陸から50年という節目で発売されたものです。
タイトルの通り、フィルムカメラで撮影された当時の記録写真が大判(B4変形版)フルカラーで200枚以上掲載されています。美しい宇宙やアポロ等のロケット、探査機に月面の地面の状態等を鮮明に確認する事が出来ます。
また、写真についての解説も記載されており、終始(ほえー)とか(はぁあぁぁ)と知らなかった情報や内容等(そもそもほとんど知識は無かったですが)の知見も広がりました。
月の石を割った断面が宝石箱をひっくり返したような色鮮やかな色彩豊かな断面になってるなんて知ってました!?
めちゃくちゃオススメです。
で、この本を見たからには、俺の中の男の子心に火がつきまくり。
そうです。男の子(という年齢では実際は無いですが)はいつでも「宇宙」とか「宇宙船」とか「月面」とかにワクワクドキドキするものなのです。
なので、
GWは自粛期間中で家にこもるし、何か月面探査機とかそういったのが作りたい→実在のロケットや宇宙船のキットもあるけれど持ってはいない→ココは前から作りたかった、Ma.kスケッチブックに掲載の「月面着陸船」をミキシングで作ろう!!GW中に!!(無謀
と一念発起。
んで出来上がったのがコレ↓
月面で撮影された写真ぽく。
このアングルが元イラストと似たアングルです。Ma.kスケッチブックを持ってる方は見比べてみていただければ。そうです。別物になってしまってます。でも雰囲気だけでも似ていると思ってもらえたら大成功! 一応マシーネンクリーガーの世界観(シュトラール系)の中での機体として製作したつもりですが、カルネージハート味(?)も個人的にはあるかなと思います。妄想設定ネタとしては、・偵察機/探査機/哨戒機系の四脚無人機・2887年以降のプルート発現後の年代・シュトラール軍系の開発・飛行能力は無し(バーニアは着陸時に使用する・月面や低重力下での運用限定の為、脚はフレーム構造・胴体左右に兵装マウントレールがあり、任務/作戦によって換装を行う・横山先生の記載コメントからロシア/ソ連風の意匠を盛り込むといった感じです。 胴体側面のスモークディスチャージャーがレールに沿って左右に動くイメージ。がっつりウェザリングしていますが、月面では結構煤汚れがついたりするようです。横山先生も「Ma.kモデリングブック2」でも仰っていましたし、冒頭の「MOONSHOTS」を見てそれを理解しました。あと、月の地面の砂(塵)は非常に鋭利で、かつ表面が研磨剤のようにザラザラした状態のような記載がたまたま同時期に読んだ漫画「宇宙兄弟」にもありましたので好みの問題でがっつりチッピングした後付け理由としました。 名前は「月面用無人探査機 Белка(ベルカ)」ベルカはロシア語でリスの意味。各所にロシア/ソ連の意匠をモチーフにしたので、名前もロシア語で格好つけてみました。元ネタはSu-57(PAK-FA)に搭載されているレーダーから。 天面にあるシルバーの球体はノイスポッター同様の「分析記憶ユニット」という設定。そこからスプートニク1号のように3本の無線アンテナを生やしています。(本物のスプートニク1号はアンテナが4本ですが)また、機体の設定としては「月面用無人探査機」としているので、他にもアンテナ系を多数配置しています(データリンクアンテナ・環境センサー・IRST等) 認識帯を機首下部に入れたのですが、ここに入っていても意味があるのか...。機番の「31」は有名なソ連のベレンコ中尉が日本に亡命してきた際のMig-25の機番から。四脚のついてる下面胴体の前方についてる複眼センサーもMig-25RBTの偵察カメラをモチーフにしています。この複眼センサーの意匠は、第4回関東Ma.k展示会に出展され、「Ma.kプロファイル #2スネークアイ編」にも掲載されていた、石塚真さんの作品「Wellesley II」が大好きなので大いに参考にさせていただきました。 下面と後ろ側には、燃料タンク的なのを配置。そこから配線(パイピング)して機械感を演出。(したつもり実際のNASAとかロシア/ソ連の月面探査船も配線とかフレーム的なものがむき出しだったりしますよね。 機番は後ろ側にも貼り付け。無人機とは言え、随伴するスーツ系もいるだろうということで、雑具箱的な意匠は元キットから活かしています。で、その雑具箱を保護する為の装甲には、モデルカステンのノーズアートクイーンデカールVol,3の「ロシアンオフィサー」をチョイスして貼っています。その横のロシア語は平米屋平米さんから以前購入した平米屋さんオリジナルのもので「世界に平和を!」の意。
随伴する「月面PKA」はガチャーネンからの改造で作ってみました。スーツ系が横にいると比較対象が出来て大きさの把握がし易くなったので、作って良かったなと。
ガチャーネンの素PKAとはちょこちょこ意匠が変わっているのですが、キャノピー形状が結構違っていた為、ヒートプレスで作り直してみました。ついでに細く見えた胴体と腰フロントアーマーも接着面で1㎜幅増しています。
携行型ロケット弾発射筒もプラ板やアフターパーツでスクラッチ。カラースキームはベルカと合わせているというか、エンサイクロペディアVol2掲載のを参考にしてます。
サイドのキャノピーはガチャーネンのままだと結構厚みがある(外から見ると中が歪んで見える)のでこっちもヒートプレスしようかと思ったのですが思っただけでした。
結局GWの5/1~作り始めて、完成は5/26。大体1ヶ月。
だれだ1週間で作ろう!とか思ってたアホは!?うん、俺だ!!
時間を掛けたら掛けただけ良いモノが出来るという訳では自分の場合は無いですが、やりたかった事は概ね盛り込めました。
「MOONSHOTS」という素晴らしい本を読んだ俺のアンサーはコレだ!と胸を張って言え...るかどうかは微妙ですが、月面というもちろん俺自身は行ったこともない星で、しかも遠い未来(という設定)で使用される架空の機械を妄想全開で作れたのは、「この本を見た情熱」なのは確かでそれを具現化出来たのは嬉しいし、本当に楽しかった。
備忘録としてTwitterという文字制限のあるSNSでは無く、ひと纏めにしておきたいというのが当ブログの趣旨なので今回の情熱をぶつけた妄想を具現化するまでの戦いの記録も残しておきたいと思いますが、そちらは次回に【続】